白髪を抜きたい! でも、抜いたら増えるって、本当?
「白髪を抜くと増える」というウワサは、本当なのでしょうか? 実は、これはまったく根拠のない話で、同じ毛穴から2本まとめて生えてくることもなければ、周囲の毛に白髪が伝染することもありません。
「白髪を抜くと増える」はウソ
白髪を抜き続けると、生えなくなってしまうことも
白髪を抜いても、後から生える白髪が増えたりすることはありません。強いて言うなら、白髪を無理やり抜くと毛根や頭皮がダメージを受けるので、「そんなことをしていると白髪を増やすことにつながるよ!」という警告的な意味合いがあるのかもしれませんね。
白髪を抜くと良くないのは、白髪が増えるからではなく、むしろ毛が生えてこなくなる可能性があるからです。ピンと立った白髪を見るたびに「プチッ」と抜いていると、髪の毛を作る場所である「毛乳頭」がだんだんと傷つけられ、ひどくなると「毛母細胞」が破壊されてしまうこともあります。
そうなると、「あれ? 同じ場所から白髪が生えてこなくなった」と、一瞬嬉しい気持ちになるかもしれませんが、実は貴重な毛髪を1本失ったことになるのです。
年齢を重ねてくると、いずれ多くの人が白髪のヘアになります。その時には、たとえ白髪でもいいから1本でも多く生えていてほしいと思うもの。白髪は染めれば黒くなりますが、毛がない場合はそれすらできませんよね。
白髪を抜いても、生えてくるのはやっぱり白髪
また、「白髪を抜くと黒髪が生えてくるのでは?」と思っている人もいるのですが、白髪を抜いても何も対策をしなければ、その毛穴から生えてくるのはやっぱり白髪です。
「今度こそ黒髪で」と思いを込めて抜いても、やっぱり顔を出すのはあの白髪。それなら、わざわざ毛穴にダメージを与えてまで、抜く意味はないでしょう。
白髪を抜くと、毛穴や頭皮が傷む
毛を抜くのは、どの場所でも基本的にNG
そもそも「毛を抜く」という行為は、頭髪であろうが腕の毛であろうが、毛穴と皮膚にダメージを与えることには変わりありません。脱毛のためだけにわざわざお店があることを考えても、毛を抜く行為がいかに大変なことか、想像がつきますね。
「ピンと立っている白髪がじゃまだから!」とプチッと抜いてしまうと、毛穴周辺の皮膚や毛細血管に傷がつき、ひどいときには「毛嚢炎」のような頭皮の炎症に発展してしまうこともあります。「たかが毛抜き」と軽く見るのは、やめた方が良いでしょう。
意外と怖い毛穴の炎症「毛嚢炎」
毛を抜くことで毛穴の中に傷がつくと、そこにブドウ球菌が感染して「毛嚢炎」を引き起こす危険性があります。毛穴の上にブツッとニキビのような赤い炎症ができ、軽い時はかゆみや痛みもなく、時間が経てば自然に治ります。
でも、「それくらいなら大したことはない」と甘く見ていると、発熱や痛みといった症状が出てくる場合もあり、注意が必要です。もしそうなった時は、医師の診察を受ける必要があるでしょう。
白髪を抜くことよりも、改善への努力を
生活習慣を見直し、白髪改善へGO!
「白髪を見ると、思わず抜きたくなる」という生理的欲求は別としても、白髪を抜くという行為自体はただのその場しのぎで、ヘアケアにとっては何の意味もありません。
白髪を少なくしたいなら、抜いて減らすよりも、生活習慣を見直すことが大切です。「生活習慣を変えたぐらいで、白髪が減るの?」と疑問に思う人もいるでしょう。確かに個人差はありますが、コツコツと努力を重ねることで、少しずつ白髪を減らすことは可能です。
白髪改善のためには、日々の生活の中で下記のことを心がけましょう!
バランスの良い食生活を心がける
栄養バランスが偏ると、髪を黒くするために必要な「メラニン色素」を作る「メラノサイト」に、栄養が行かなくなってしまいます。ハンバーガーなどのジャンクフードや、コンビニのサンドイッチを毎日のように食べる生活を改め、野菜や魚・海草・きのこ・ゴマ・豆類などを中心とした和食をなるべく食生活に取り入れるようにしましょう。メラノサイトに栄養が行き渡ると、中断していた“メラニン色素作り”を再開することができます。
ストレスをなるべく少なくする
ストレスは人間にとって必要なものですが、ストレスが過度に溜まってしまうと自律神経が乱れ、頭皮や毛根・色素細胞などにダメージを与えてしまいます。そのことで「今ある黒髪が真っ白になる」というドラマのようなことは起こりませんが、後から生えてくる髪が白髪になる可能性が高くなるのです。
毎日の生活でなるべくストレスを溜めないように心がけ、たとえストレスフルなことが起こっても、上手に解消する方法を見つけましょう。
十分な睡眠と適度な運動を
髪を黒くするのに必要なメラニン色素の生成が活発になる「夜の22時~夜中の2時頃」をはさんで、質の高い睡眠をとるように心がけましょう。
また、適度な運動は血行を良くし、新陳代謝を高めるため、髪を育てる環境も改善されます。ウォーキングや筋トレ、ストレッチなどを毎日の生活に取り入れるなど、運動を習慣化しましょう。
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