白髪染めをすると“薄毛”になるって、本当?
「白髪が目立ってきたので白髪染めを始めたら、髪はパサパサ、頭皮はピリピリ。最近はなんだか、髪も薄くなってきたみたい」と悩む人は、もしかしたら白髪染めを頻繁にやり過ぎているのかもしれません。
でも、白髪染めの種類によっては、何度染めてもOKの場合もあるのです。使っている染毛剤のタイプを理解し、適性回数を守って染めるようにしましょう!
この記事で分かること
化学染料の入った白髪染めは、2ヶ月に1回の使用が目安
白髪染めのタイプによって、まったく違う適正回数
いま使っている白髪染めは、化学染料の入っているタイプでしょうか?それとも、自然派のタイプでしょうか? それによって、毛染めの適正回数もまったく異なってきます。
たとえば、ごく一般的に使われている、1剤と2剤を混ぜて使うタイプの白髪染めは、月に2回の使用が無難。どんなに短くても、せいぜい月に1回にしておきましょう。
その理由は、化学成分のひとつ「パラフェニレンジアミン」
化学染料を使った白髪染めには、ジアミン系の化合物「パラフェニレンジアミン」という刺激的な成分が入っています。頻繁に白髪染めをすると、このパラフェニレンジアミンが悪さをして、髪や頭皮にダメージを与えてしまうのです。
「白髪染めをしていたら艶がなくなってしまった」「頭皮がかゆくて、フケが出てきた」というような話を聞くことはないでしょうか? これは、白髪染めに含まれるパラフェニレンジアミンを始めとした化学成分が、髪や頭皮にダメージを与えているからです。
では、白髪染めのやり過ぎで薄毛になるのはなぜ?
頭皮がダメージを受けると、髪も健康に育たない
白髪染めをやり過ぎて薄毛になってしまうのは、化学染料によって頭皮がダメージを受けることで、髪を育てるための環境が悪くなってしまうからです。
肥沃な土地からは立派な作物が実りますが、荒れて果てた土地からは何も育ちませんね。それと同じように、髪の土台である頭皮が荒れ果ててしまうと、たとえそこに髪が生えたとしても、生き抜く力がなくて抜けてしまうのです。
生まれてきた髪自体も、化学染料によって大きくダメージを受けるので、ダブルパンチという訳です。
人によっては、アレルギー症状を引き起こすことも!
白髪染めをやり過ぎると、化学成分がハイピッチで体内に溜まる可能性が!
また、パラフェニレンジアミンなどの化学成分は、体内に溜まることでアレルギー症状を引き起こす場合もあります。頻繁に染毛剤を使うと、そこに含まれる化学成分は、頭皮から身体の内部へと通常よりハイピッチで溜まっていきます。
最初は「かゆみもピリピリ感もないから大丈夫」と思っていても、安心はできません。10年後、20年後にアレルギー症状を発症することもあるからです。
身体が化学成分を受け入れる量にも、限界がある
たとえばコップに少しずつ水を入れると、少しずつ水が溜まっていって、最後には溢れて外にこぼれてしまいますね。アレルギー症状も、最初は許容範囲なので症状も現れないのですが、ギリギリの量を超えてしまうと「もうダメ!」と外に現れてしまうのです。
頻繁に白髪染めをすればするほど、体内に溜まる化学成分の量も多くなり、アレルギーの危険度も高まります。そうした意味からも、白髪染めのやり過ぎには十分気をつけましょう。
頻繁に染めたい人は、安心・安全な白髪染めを
「それでも月に何回かは白髪染めをしたい」というマメな人には、化学染料の入っていない「トリートメントタイプ」か「ヘナ」の白髪染めをお勧めします。
トリートメントタイプは、手軽にササッと使えて髪や地肌に優しく、白髪染めアレルギーの心配もありません。
「ヘナ」の場合は天然のハーブを使っているので、白髪染め負けが起きないどころか、髪や地肌を元気にしてしまうこともあります。「ヘナを続けていたら、いつの間にか頭皮の湿疹が治ってしまった」という人もいるほど安心・安全です!
薄毛になったら、もう元に戻らない?
大丈夫! 毛染めの回数を減らして、生活習慣を見直しましょう。
「薄毛になってしまったから、もうずっとこのままなの?」と悩む人もいますが、決してそんなことはないので安心してください。白髪染めを頻繁にやり過ぎたのなら、それを適正回数に抑えることで、少しずつ改善することはできます。
また、抜け毛の原因は白髪染めだけではありません。最近は若年層でも抜け毛で悩む人が増えてきましたが、頻繁な白髪染めのほかに食生活の偏り・睡眠不足・過度のダイエット・運動不足といった生活習慣が、大きく関わっているケースが少なくありません。
白髪染めの回数を改めると共に、無理なダイエットをやめて、和食中心の食生活と早寝早起き・適度な運動を心がけることで、少しずつ薄毛を改善することができるでしょう。
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