白髪染めをしているのに、育毛剤まで使って大丈夫？

化学染料の入った白髪染めをずっと使い続けていると、少しずつ進行する頭皮のダメージに悩んだり、薄毛が気になってくる人も多いのではないでしょうか。「ならば白髪染めと並行して、育毛剤を使おう」とは思ったものの、併用しても本当に大丈夫なのかどうか?　その辺がちょっと心配なところですね。

この記事で分かること

相性の合う育毛剤なら、むしろ併用した方がいい

白髪を気にする
トリートメントタイプの白髪染めやヘナのような自然派の白髪染めの場合は、髪にダメージを与えることはないので、育毛剤を使ってもまったく問題ありません。むしろヘナの場合などは、頭皮が健康になることで発毛促進につながるため、育毛剤を使う必要はないかもしれません。

ここで問題になるのは、1剤と2剤を混ぜて使うような、化学染料の入った白髪染めの場合です。化学染料の入った白髪染めを長期間使い続けていると、次第に髪や頭皮が傷み始め、育毛環境が悪化してきます。

そうなると、白髪染めを止めるという選択肢もありますが、そういう訳にもいきません。「できれば育毛剤を併用して、薄毛や抜け毛を食い止めたい」と思いますよね。そんな時に、白髪染めと育毛剤は併用しても大丈夫なのでしょうか？

ここで結論！適切な育毛剤さえセレクトすれば、化学染料の入った白髪染めと併用することは可能です。むしろ、髪や頭皮が傷んでいる状態なので、積極的に育毛剤を併用した方が良いでしょう。

それは、化学染料の入った白髪染めと育毛剤を併用して使うことで、髪や頭皮を健康な状態に近づけることができるからです。

最近はヘッドスパに通うなど、頭皮を大切にする人がとても増えてきました。頭皮は髪を育てる土台でもあるので、健康な髪が生えてくるようにするためにも、健康管理に十分気をつけることが大切です。

化学染料の入った白髪染めと育毛剤を併用するのは、とても良いことですが、安心して使うためにはひとつ条件があります。それは、「頭皮に優しい育毛剤を選ぶこと」です。ただでさえ化学染料によってダメージを受けているので、これ以上頭皮をいじめるわけにはいきません。

では、頭皮に優しい育毛剤とはいったいどんな育毛剤かというと、まず第一に「ミノキシジル」を使っていないことです。ミノキシジルを使った育毛剤がすべてNGという訳ではありませんが、もし使いたい場合は製品のメーカーに問い合わせて、白髪染めと併用して大丈夫かどうかを確認しましょう。

育毛剤の成分には、フィナステリドやミノキシジルといった化学成分や、ノコギリヤシの抽出液のような天然成分などがあります。中でもミノキシジルは、プロペシアなどと並んでAGA（薄毛）治療にも使われるほど、発毛の効果が期待できる成分です。

しかし、化学的な成分には副作用を伴うことも多く、ミノキシジルの場合も頭皮がダメージを受けてしまう可能性が高いのです。

実はミノキシジルは、もともとは育毛剤ではなく。血圧降下剤として開発されたそうです。それが、途中で「発毛を促す」という副作用(？)が発見されたことで、発毛剤の成分として使われるようになったとか。

ミノキシジルには血圧を下げるために血管を拡張させ、血流を良くする作用があるので、発毛が促進されるのも納得できるところですね。深刻な薄毛に悩んでいる人にとっては、薬として処方するもの効果的な方法かもしれません。

でも、ただでさえ白髪染めでダメージを受けている頭皮にとって、ミノキシジルの刺激はWダメージになってしまう可能性が高いでしょう。

育毛剤の中には、添加物や香料・シリコンなどを一切使わず、有効成分のみで育毛効果が期待できる製品も出ています。

漢方にも使われるセンブリの入った製品や、分子レベルで頭皮の汚れを一掃し栄養を吸収しやすい状態にする製品、バイオの技術で育毛を促す製品など、成分も仕組みもさまざま。育毛に関する技術・研究がいかに進んでいるかを感じますね。

白髪染めで傷んだ頭皮を改善するには、頭皮の汚れを取って環境を整えてくれる育毛剤がお勧めです。パサパサになってしまった毛髪を健康な状態にするには、保湿効果のある育毛剤や、ビタミン・ミネラルを補給する育毛剤が良いでしょう。

また、多くの育毛剤に共通するのが、頭皮の血行を良くする効果です。血行が良くなることによって毛髪を健やかに育て、ピアノ線のように太くて強い毛髪にすることができるのです。

こうしたさまざまな製品の中から、自分と相性の良い育毛剤を選んで使うことで、安心して白髪染めと併用することができるでしょう。